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生化学血液検査でわかること

脂質代謝の検査
検査の目的:血液中の脂肪成分から動脈硬化や心筋梗塞を起こしやすくないかを調べます
検査項目 解説 検査でわかる
総コレステロール
(TC)
■基準値範囲
140~219 mg/dL
総コレステロールとは、血中に存在するコレステロール、中性脂肪、 リン脂質、遊離脂肪酸の総数のこと。コレステロールは、人間の生体活動において重要な成分の1つです。しかし、コレステロールが過剰になると、動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞の原因にもなります。一般に220mg/dl以下が望ましいといわれています。 総コレステロールが高い場合
総コレステロールが低い場合
生活習慣・改善方法
中性脂肪
(TG)
■基準値範囲
30~149 mg/dL
中性脂肪は血液中の脂肪の一種で、エネルギー源として重要なものです。しかし、暴飲暴食や運動不足など悪い生活習慣が原因で基準値を超えるような場合には、動脈硬化や心臓病、脳卒中などの生活習慣病リスクが高まります。減りすぎると脂溶性ビタミンの吸収が低下し、体の潤いや肌の張りなどが損なわれることもあります。 中性脂肪が高い場合
中性脂肪が低い場合
生活習慣・改善方法
HDLコレステロール
(HDL-C)
■基準値範囲
40~99 mg/dL
HDLコレステロールは、数値が高いほど動脈硬化などのリスクを下げることができる善玉コレステロールと呼ばれています。
HDL-コレステロールは生活習慣による影響を受けやすい性質があり、高めであれば長寿といわれています。低下している場合は、高カロリー食・運動不足・肥満・喫煙などが原因とされ、動脈硬化などのリスクが高まります。
HDLコレステロール値が低い場合

LDLコレステロール値が高い場合

生活習慣・改善方法
LDLコレステロール
(LDL-C)
■基準値範囲
139 mg/dL以下
LDLコレステロールは、悪玉コレステロールと呼ばれています。
LDLコレステロールが多すぎると血管の壁に蓄積して動脈硬化を進行さ
せ、心筋梗塞や脳梗塞を起こすリスクが高まります。


糖代謝の検査
検査の目的:血液中の棟分から糖尿病を起こしやすくしないかを調べます
検査項目 解説 検査でわかる
血糖
(Glu)
■基準値範囲
65~109 mg/dL
すい臓から分泌されるインスリンは、血中のブドウ糖をエネルギーに分解し、筋肉細胞に糖分を送る働きをしています。インスリンが不足すると、ブドウ糖は使われないまま血液中に残り、高血糖状態となります。血糖値が高い場合は、糖尿病が疑われます。このほか、妊娠・ストレス・肥満・過激な運動・ホルモン分泌異常・脱水・すい臓の病気で、数値が高くなることがあります。 血糖値が低い場合

血糖とヘモグロビンA1cの値から血糖値の診断基準に照らしあわ せると

生活習慣・改善方法
ヘモグロビンA1c
(HbA1c)
■基準値範囲
4.6~6.2 %
HbA1cはグリコヘモグロビンなどと呼ばれ、赤血球の中に含まれるヘモグロビン(血色素)にブドウ糖が結合したものです。HbA1cは血糖と異なり、食事による影響を受けず、過去1~2ヶ月間の平均的な血糖を分析することができます。


タンパク代謝の検査
検査の目的:栄養状態や肝臓・腎臓の状態などを推測するための検査です
検査項目 解説 検査でわかる
総タンパク
(TP)
■基準値範囲
6.5~8.0 g/dL
血液から赤血球、白血球、血小板などの血球成分を除いた、血しょう中のタンパク成分です。血液中のタンパク質は、その多くが肝臓で作られます。肝臓でタンパク質を作る際にはアミノ酸などが必要で、栄養状態が悪いとアミノ酸などが不足し、タンパク質も不足します。また、肝機能に障害がある場合も、タンパク質を十分に作ることができず、数値が低下します。 総タンパクが高い場合

アルブミンが高い場合

総タンパクとアルブミ ンが低い場合

生活習慣・改善方法
アルブミン
(Alb)
■基準値範囲
4.0~5.1 g/dL
アルブミンはタンパク質の一種で、血液中タンパク質の約65%を占めます。血液の浸透圧を保つ役割や、栄養分やホルモンなどを各臓器や組織に運ぶ役割を持っています。アルブミンは肝臓で合成されるため、その数値によって肝機能の状態を検査できます。検査値が低い場合は、栄養不足、肝機能障害、ネフローゼ症候群(腎臓の病気)などが考えられます。

肝機能の検査
検査の目的:肝臓で分解されたり合成されて出てくる物や酵素の量を調べます
検査項目 解説 検査でわかる
AST
(GOT)
■基準値範囲
45 U/L以下
血液から赤血球、白血球、血小板などの血球成分を除いた、血しょう中のタンパク成分です。血液中のタンパク質は、その多くが肝臓で作られます。肝臓でタンパク質を作る際にはアミノ酸などが必要で、栄養状態が悪いとアミノ酸などが不足し、タンパク質も不足します。また、肝機能に障害がある場合も、タンパク質を十分に作ることができず、数値が低下します。 ASTが単独で高い場合

ALT以外の組み合わせが高い場合

AST,ALT,γ-GTが基準値より低い場合

生活習慣で問題になるもの

生活習慣以外で肝機能障害になるもの

生活習慣・改善方法
ALT
(GPT)
■基準値範囲
39 U/L以下
アルブミンはタンパク質の一種で、血液中タンパク質の約65%を占めます。血液の浸透圧を保つ役割や、栄養分やホルモンなどを各臓器や組織に運ぶ役割を持っています。アルブミンは肝臓で合成されるため、その数値によって肝機能の状態を検査できます。検査値が低い場合は、栄養不足、肝機能障害、ネフローゼ症候群(腎臓の病気)などが考えられます。
γ-GT
(γ-GTP)
■基準値範囲
79 U/L以下
γ-GTは、肝臓の障害を調べる重要な検査項目です。特にアルコールが原因で肝臓に障害が起こると、肝細胞に存在するγ-GTが血液中に流出して特異的に上昇。基準値の数倍から数十倍に、数値が上がります。禁酒により数値は低下し、約2週間程度の禁酒で数値は半分くらいになりますが、アルコール性肝炎やアルコール性脂肪肝に進行している場合は、もっと長期の禁酒が必要です。

腎機能の検査
検査の目的:腎臓の働き具合から腎症や痛風になりやすいか調べます
検査項目 解説 検査でわかる
クレアチニン
(Cre)
■基準値範囲
男性0.4~0.8 mg/dL
女性XX~XX mg/dL
クレアチニンは、体内で利用された老廃物の1つ。通常は腎臓から尿中に排泄されますが、腎臓機能に障害または能力の低下がある場合は、ろ過しきれずに血中に残ります。数値が高い場合は、腎臓機能の低下・心臓の病気・筋肉の病気・脱水・薬の服用などが考えられます。低い場合は、栄養状態の不良が考えられます。 クレアチニンが高い場合

クレアチニンが低い場合

尿素窒素が高い場合

尿素窒素が低い場合

生活習慣・改善方法
尿素窒素
(BUN)
■基準値範囲
8.0~22.0 mg/dL
尿素窒素は血しょうの尿素に含まれる窒素分です。尿素はタンパク質の燃え尽きた物質として血液に含まれており、肝臓でアンモニアからつくられ、腎臓を通過する時に一部は血液中に戻り、残りが尿中に排出されます。尿素窒素の検査から腎臓の働きを知りタンパク質の代謝の状態を知ることができます。
尿酸
(UA)
■基準値範囲 2.5~7.0 mg/dL
尿酸は、プリン体という物質の代謝によって生じる燃えカスのようなものです。健康な人の場合は、その75%は腎臓でろ過され尿中に排泄され、残りは胆汁とともに便中に排泄されます。しかし、腎臓に障害があると血液中の尿酸が増え、足の親指のつけ根などに沈着して痛風発作が起こります。 尿素窒素が高い場合
尿素窒素が低い場合
生活習慣・改善方法
e-GFR
■基準値範囲
60 mL/分/1.73㎡以上
「e-GFR」は、血清クレアチニン値、年齢、性別から推算する腎臓のろ過機能を表す値です。一般に「e-GFR」値が、60(mL/分/1.73㎡)未満を持続していると慢性腎臓病の疑いが高くなります。 e-GFR値のステージ
生活習慣・改善方法