医療機関では、がん補助診断や治療効果の判定、病勢の経過観察などに利用されています。一般に腫瘍マーカーは、がん以外の病気でも異常値となることがあり、また臓器を特定することに弱いので、最終的な診断には医師による診察や他の臨床検査などによる総合的な判断が必要です。
検査ではまず自分の値がどのあたりに分布するかを確認することが大切です。検査結果が著しく高い場合には、やはりがん性疾患の可能性が高いということになりますので、お近くの医療機関への受診をオススメいたします。また一般に、健康人はほとんどが基準値以内になりますので、異常である場合にはそれ相応の原因(その他の疾患、飲酒、喫煙、常用薬など)が存在することになります。定期的に検査委を続けることにより、値が増加傾向にないかどうかを確認できますので、初期の疾患に早めに気づくことができます。
がんの発生の原因は、まだまだ不明な部分が多いのですが、長年の生活習慣が大きくかかわっていることは無視できません。 偏った食事や脂肪分・塩分の多いものの摂取が続けば、胃や大腸などの消化器系のがんのリスクが高まるでしょう。また、喫煙や過度の飲酒もがんになる要因のひとつとも言われています。これらは遺伝や年齢とは関係のない、まさに生活習慣病そのものです。
心疾患や脳卒中とともに、がんも生活中間に深く関係した病気だと言われており、禁煙、栄養バランスのとれた食生活、適度な運動など生活習慣の改善で、がんになりにくいからだ作りを心がけましょう。
本検査だけでは、がんを確定させ、診断できるものではありません。あくまで、がんの発見に役立てるためのスクリーニング検査です。
各項目のいずれかが基準値以上になった方は、医療機関を受診されることを強くオススメします。
また、基準値以内の方でも、がんをまったく否定できるものではないので、特に健康不安や体調不良を感じる方は、専門医にご相談ください。