がんの検査
検査の目的:総タンパクとアルブミンの値は栄養状態や肝臓・腎臓の状態などを反映します。
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他のがんマーカーはがん細胞が作り出す物質を測って陽性率を調べていますが、P53抗体は、がんを抑制している遺伝子の変異に対して、体内で作られる抗体の量を調べます。それによりがんの発生部位の特定には向かないと言われていますが、比較的早期のがんで陽性になる特徴があります。それゆえ、他のがんマーカーの陽性率の重なりが少ないため、組み合わせで検査することが有用です。 ※他のがんマーカーと同様、がんの場合に必ず陽性になるものではありません。検査値が基準値以下であっても、体内不良を感じる方は医療機関で相談されることが必要です。 |
この検査では早期ステージでの発見を目的としております。 がんの種類は特定できません。 |
【p53抗体が上昇するとき】 p53抗体では臓器特異性が少ないこともあり、陽性時は全身のスクリーニングが必要です。 年齢、性別からある程度高発部位を推定して精密検査を行う必要があるため、結果が陽性の場合は医療機関での総合的な検査を受診されることをお勧めいたします。 |
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検査の目的:ペプシノーゲンの量で胃の状態を調べます。
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胃粘膜の萎縮(萎縮性病変)が進むと胃がんになりやすいことが知られています。このペプシノーゲン検査法は血液中のペプシノーゲンの量を測り、胃の粘膜の萎縮の程度を判定します。ペプシノーゲンにはペプシノーゲンT(PGT)とペプシノーゲンU(PGU)の2種類あり、胃の萎縮状態が進むにつれて血液中のペプシノーゲン量は低下していきます。 胃の萎縮度は、PGTの測定結果とPGT/PGUの比率の組合せで判定します。PGTの測定結果が単独で低い場合より、PGTも低くかつPGT/PGUの比も低いという場合のほうが、萎縮度が進んでいる(強度の陽性)といえます。PGUはPGTとの比率を出すために測定しますので、単独での測定結果はそれほど重要ではありません。なおペプシノーゲンT/U比は、十二指腸潰瘍では高値を示し、胃潰瘍では低値を示す傾向となります。 ※判定が陽性の場合は、必ず定期的な胃がん検診の受診をお勧めいたします。 |
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【ペプシノーゲン法で陽性になったとき】 胃粘膜の萎縮性変化が進行しています。この変化は胃がん発生の引き金になりますので、内科にて精密検査(内視鏡検査やバリウム検査)を受診されることをおすすめいたします。胃がんはまだまだ多い病気ですので、今後も年に一度の検査の継続をおすすめします。 |
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検査の目的:CEAの量で主に消化器系の臓器の状態を調べます。
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CEAは消化器系がんを中心とする代表的なマーカーです。結腸がん組織から発見された糖タンパクで、胎児の腸粘膜との間に共通抗原を示すことからがん胎児性抗原(CEA)と名付けられました。このマーカーは大腸がんで高率に陽性を示すものの大腸がんだけに特異的に陽性になるわけでなく、他のがんでも、陽性となることが知られています。
※値が高くなるほど癌の可能性が高くなるので、値が高くなった場合は、内科への受診が必要となります。 |
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など |
【基準値以上になったとき】 結腸がん、直腸がん、膵・胆道がん、肺がん、胃がん、肝細胞がんが疑われますが、他の良性腫瘍である場合もあります。医療機関での精密検査が必要です。ヘビースモーカーや肝硬変でも基準値以上になることがあります。 |
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検査の目的:PSAの量で前立腺の状態を調べます。
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PSAは、前立腺上皮および尿道周囲腺で産生される糖タンパクで前立腺特異抗原といわれています。PSAは、前立腺がんにより血中に増加してくるので、前立腺がんの診断と経過観察に非常に重要な腫蕩マーカーです。 近年わが国における前立腺がん患者の増加は著しく、近い将来の増加率は全悪性腫瘍の中で1位になると予想されています。前立腺がんは初期に症状が出にくく、直腸診や血液検査でPSAの値から診断されるケースが増えています。 |
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など |
【基準値以上になったとき】 前立腺異常の可能性がありますので、泌尿器科の受診をおすすめいたします。前立腺以外にも、前立腺炎、前立腺肥大症などの疾患にて高値となることがあります。 |
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検査の目的:CA125の量で主に女性特有の臓器や漿膜の状態を調べます。
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CA125は、卵巣漿液性嚢胸腺ガン由来の細胞株に対して作成したモノクローナル抗体で認識する糖タンパクです。CA130やCA602などもほぼ同じ検査目的の腫瘍マーカーですが、CA125は、卵巣ガンの腫瘍マーカーとして最も利用されています。 |
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など |
【基準値以上になったとき】 まずはじめに妊娠中や生理中の方で、基準値より高くなる場合がございます。良性疾患の場合は、子宮筋腫、卵巣のう腫、子宮内膜症、骨盤腹膜炎などで、悪性疾患の場合は、子宮体がん、卵巣がん、乳がん、消化器がん、肺がんなどで高い数値になることがございます。値が高くなるほど悪性疾患の可能性が高くなります。婦人科と内科受診が必要になります。 |
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検査の目的:モノクローナル抗体CA19-9で認識されるすい臓や胆道系を調べます。
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組織のがん化に伴って産出され、モノクローナル抗体CA19-9で認識される糖たんぱくです。 すい臓・胆管・胆嚢・胃・大腸などのがん化に伴って大量に産出されて、血中で検出されるため消化器系の癌、特にすい臓や胆道系のがんの診断や治療の経過を観測するために利用されます。 |
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など |
【基準値以上になったとき】 良性の肝臓、胆のう、すい臓疾患や婦人科系疾患で子宮内膜症や卵巣嚢腫などで高い数値になることがあります。悪性疾患の場合は、すい臓がん、胆のうがん、卵巣がん、子宮体がん、肺がんなどで高い数値になることがあります。値が高くなるほど悪性疾患の可能性が高くなります。婦人科と内科受診が必要になります。 |
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検査の目的:AFPで肝臓の状態を調べます。
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肝がんの腫瘍マーカーとして、AFP(アルファ型胎児性タンパク)が用いられます。 |
など |
など |
【基準値以上になったとき】 急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変の良性疾患の場合などで高い数値になることがあります。悪性疾患の場合は、肝細胞がん、AFP産生腫瘍で高い数値になることがあります。値が高くなるほど悪性疾患の可能性が高くなります。内科受診が必要になります。 |
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検査の目的:ヘリコパクターピロリ抗体の量でピロリ細菌を調べます。
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ヘリコパクターピロリは、胃の内部に生息する細菌です。消化性潰瘍や慢性胃炎などを引き起こすと言われています。とくに胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃炎などの患者の胃の内部でよく検出されるため、これらが原因細菌と考えられています。また、最近の研究では、ピロリ菌感染と胃がん発生には、胃がん患者の90%以上がピロリ菌陽性であるというデータもあることから、何らかのかかわりあいがあると示唆されています。しかし、陽性となった場合、現在胃のなかに存在する細菌によるものなのか、それとも過去の感染によるものなのか区別がつきませんので、その認識がまず必要となります。 ※ピロリ菌には抗生物質の組み合わせによる除菌治療が広く用いられるようになりました。基準値以上になった場合には、医療機関で受診し、医師の指示に従ってください。 |
など |
【基準値以上になったとき】 ピロリ菌感染の検査そのものは、がんの存在を調べるものではありません。今回の検査結果が基準値を超えたからといって、がんと結びつけることはございません。まずはきちんと医療機関で受診し、現在のピロリ菌の感染状態の識別、医師による総合的な判断を仰ぐことが必要です。 |
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